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2011年度NR旅行

社会交通工学科 2年 0038番 小野 亮

1.概要

 NR旅行とは鉄道愛好会・研究会が行っている旅行で部員は自由に参加できる。それでは2011年度に実施されたNR旅行について紹介しよう。



2.第1回NR旅行(5月7日土曜日)

 第1回NR旅行は新歓ハイク(5月15日)の前に行われたため、新入生にとって初めてのサークル旅行になった。 天候には恵まれず雨が降っていた。第1回は立川防災館、青梅鉄道公園に向かった。いつ起こるか分からない災害、 日頃から万一の場合に備えて心構えを行い、いざという時には落ち着いて行動できるように訓練するために立川防災館に行くことになった。また、 青梅鉄道公園は昨年度にNR旅行として行く計画があったが中止になったため、今年こそは行こうということになった。
 まず、立川防災館の最寄り駅である多摩都市モノレールの高松駅に集合した。 立川防災館では5つの体験コーナー(1. 地震、2. 煙から身を守る訓練、3. 人命救助、4. 消火訓練など)である。
 最初に地震体験をやった。4〜5人くらいで一般家庭の台所で震度7の地震が起こったときに自分の身を守る訓練をした。 O倉氏は地震が最大になったときに「アカン!アカン!アカン!」と大声で叫んでいた。大地震が体験できてよかったと思う。



写真1 O氏が叫んでいる地震体験



 次に火災ビルで煙から身を守る訓練をした。真っ暗で人工の煙が発生している迷路を布で鼻と口を覆って、背を低くし、 壁を伝って避難する訓練をした。1回に5人ずつ入り、3分以内に脱出しなければならない。しかし、 あるグループは3分経っても出てこなかった。すると、 担当の人は「はい、3分経ったので皆さん死にました。」と言って一同の笑いを誘った。 煙を吸わないように避難する方法を学べていい訓練だった。
 その次に応急救護の訓練を行った。道端で人が倒れた時、救助できる技術は必要である。訓練は人工呼吸をして、心肺蘇生をした。
 最後に消火訓練を行った。水が入った消火器で、スクリーンに映っている火に目がけて水を撒き、消火する訓練だった。 消火器の使い方がよく分かり、より良い訓練だった。



写真2 消火体験



 これにて訓練は終了し、皆いい訓練ができた。備えあれば憂いなし、立川防災館は入館無料なため、 一度行ってみてはどうだろうか。



写真3 立川防災館にて集合写真



 高松駅に戻り、多摩都市モノレールで立川駅に向かい、各自昼食をとった。再び、立川駅に集合し、 青梅線で青梅鉄道公園の最寄りである青梅駅へ向かった。青梅駅に着くころには雨があがっていた。 青梅駅からはきつい坂道を登って青梅鉄道公園に到着した。青梅鉄道公園には蒸気機関車や旧型国電、電気機関車、 0系こだまなどが展示されていた。部員は各自、撮影したり、運転シミュレーターをしたりして過ごした。 特に印象に残ったことが東海道本線を吊りかけモーター車で運転できるシミュレーターがあることだった。 青梅鉄道公園は入館料100円で展示も豊富なため一度行ってみてはどうだろうか。



写真4 青梅鉄道公園





写真5 0系こだまの前で記念撮影



 帰りは青梅駅からホリデー快速おくたまに乗り、拝島でホリデー快速あきがわとの併結を見た。 これにて第1回NR旅行は無事に終了した。



3.第5回NR旅行

 台風が近づいている中、第5回NR旅行は筑波山へ行った。TXのつくば駅に集合し、関東鉄道バスで筑波山へ向かった。 筑波山神社バス停で降りて、まず、つくば道を散策した。旧筑波山郵便局は風情があり、 坂道に沿って段々になっている塀が美しかった。ある程度下ると美しい水田が広がっていた。  次に、筑波山神社を参拝した。筑波山神社でお参りしたり、おみくじをひいたりして過ごした。 国歌『君が代』で有名なさざれ石もあり、記念撮影もした。写真はとても霧がかっていた。



写真6 筑波山神社





写真7 さざれ石



 筑波山神社を奥に進み、筑波山ケーブルカーの宮脇駅へ向かった。ケーブルカーに乗り、 車窓を見てみると霧がかった森林が神秘的だった。筑波山頂駅で降りると200m先もまともに見えないほどの濃い霧に包まれていた。 駅の前に展望レストランがあったためそこで昼食をとった。普段は展望レストランが回転する筈だが、悪天候のため動かなかった。 当然周りは何も見えない。



写真8 筑波山ケーブルカー





写真9 筑波山頂駅


 昼食をとった後は男体山に登った。 最初は軽い登山気分で登ることはできたが途中でごつごつとした岩石ばかりで足場の状態がとても悪かった。 もちろん、あの悪天候で下るとなると、とてもきつかった。男体山の山頂は小さな神社のようなものがあり社務所もあった。 また、筑波大学の所有するとても古ぼけた観測所のような建物もあった。男体山を降り、次に女体山に登った。 女体山も登っていくとだんだん急になっていったが、男体山よりは登りやすかった。また、 山頂には大きな岩がたくさんあり、眺めも良かったが濃霧で真っ白だった。そして、 そこに神社のようなものが建っているから仙人の世界に入ったようだった。背景が真っ白な岩の上で記念撮影し、 筑波山ロープウェイの女体山駅に向かった。女体山駅からロープウェイに乗り、つつじが丘駅へ向かった。 ロープウェイに乗ると一面真っ白な世界に入っていった。周りが何も見えないのに揺れているのがとても不思議な感覚だった。



写真10 女体山山頂




写真11 筑波山ケーブルカー



 つつじが丘駅からは関東鉄道バスに乗り、つくば駅まで戻り、さくら交通公園まで歩いた。 園内にはオランダのアムステルダム駅舎をアレンジしたレンガ造りの駅がクラシカルな雰囲気を漂わせていた。また、 自動車学校のような道路もあり、貸し自転車・ゴーカートも用意してあって、遊びながら交通ルールを覚えられる。残念ながら、 今日は自転車・ゴーカートで遊ぶことができなかった。この公園の1番の見ものであるD51で記念撮影をした。



写真12 さくら交通公園 D51


 第5回NR旅行を振り返って、濃霧のときに筑波山に登っても悪くはないと思った。景色は一面真っ白で飽きてくるが、 真っ白なのも数m先も白く霧がかっているのも神秘的でよかった。また、晴れた日には夜景も奇麗なようだ。 ぜひ、筑波山に登ってみてはいかがだろうか。今度は晴れた日に登ってみたい。



4.最後に

 今年度は他にも第2回NR旅行として、京急ファミリーフェスタという京急の久里浜工場の一般公開に行った。そして、その帰りに京急2100形に乗車した。しかし、このときは生憎の雨だった。皆さんも鉄道で旅行してみてはいかがだろうか。




 
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